前回は信託税制に関する記事を書きましたが、そもそも信託制度とはどのようなものなのでしょうか。信託制度とは、資産保全と資産継承を効率的に行う法律制度です。

信託とは、信頼のおける人に自分の財産を託して、ある一定の目的の為に託した財産を管理や処分してもらうことを言います。

一般の方々は、銀行預金は金銭を預けているだけだと考えていたりしますが、預金者の金銭の所有権は法的に銀行に移転しています。これは銀行の信用リスクにさらされているということです。

実は銀行預金よりも信託の方が、法的保護が厚い場合があります。例えば、委託者が信託した財産は受託者の倒産から隔離される、などの法的に手厚い保護が存在しています。

まだまだ日本では信託制度が身近ではありません。しかし、信託で享受できるメリットがありますし、様々な選択肢や知識を持った上で最善の選択を行える状況であれば人生もより良いものになっていきますよね。

知識を得ようとしても、難しい部分が多々あると思いますので、専門家に頼ることも大切です。気になったらまずは専門家を見つけて相談してみましょう。

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