(4)やめる手続き
亡くなった方が加入されていたもので、亡くなった旨を連絡せず会費が引き落とされ続けていた、といったことにならないように注意しましょう。
① 国民健康保険、後期高齢者医療保険
手続き | 手続き先 | いつまで | 気をつけること |
---|---|---|---|
健康保険届けの喪失届け | 市区町村/健康保険組合 | 14日以内 | 資格喪失届の手続きをし、保険証を返却する |
② 年金受給者死亡届
年金を受給している人が亡くなった場合には、年金事務所へ「年金受給権者死亡届出書」を提出します。
手続き | 手続き先 | いつまで | 気をつけること |
---|---|---|---|
年金受給の停止手続き | 年金事務所 | 10日または14日以内 | 届出の提出が遅れると死亡後も引き続き年金が振り込まれてしまい、変換する手続きが必要 |
③ クレジットカード等の退会手続き
手続き | 手続き先 | いつまで | 気をつけること |
---|---|---|---|
クレジットカードの解約 | カード会社 | 速やかに | 自動引き落としのままだと引き落としが続く可能性がある |
携帯電話の解約 | 携帯電話会社 | 速やかに | 自動引き落としのままだと引き落としが続く可能性がある |
(5)引き継ぐ手続き
財産などを引き継ぐ場合は、名義変更が必要となります。
① 金融機関の口座名義変更解約の手続き
金融機関は預金者の死亡を確認すると同時に口座を凍結し、遺産分割の確定を待ちます。この間、名義変更や解約の手続きを行うことができなくなります。
手続き | 手続き先 | いつまで | 気をつけること |
---|---|---|---|
金融機関の口座名義変更解約の手続き | 各金融機関 | 遺産分割後速やかに | すべての遺産分割が終了していなくても、預貯金のみの遺産分割が終了していれば、名義変更や解約の手続きを行うことは可能 |
なお、預貯金の凍結を解除するには、金融機関所定の払戻依頼書ほか、戸籍謄本などの一定の書類を提出しなければなりません。払戻依頼書の名称や書式、提出書類は金融機関によって異なりますので、手続きを行う金融機関に確認して下さい。
② 公共料金の決済口座、名義変更
手続き | 手続き先 | いつまで | 気をつけること |
---|---|---|---|
公共料金等の決済口座の変更 | 電気、ガス、水道 | 速やかに | 金融機関は契約者の死亡を知った段階で預金を凍結するため、決済取引ができなくなる |
電話加入権の名義変更 | NTT | 速やかに | 郵送で手続きをする |
なお、公共料金等の引落し口座は、生前に口座をまとめておくことが手続きをスムーズに行う秘訣です。
③ 株式の名義変更
手続き | 手続き先 | いつまで | 気をつけること |
---|---|---|---|
株式の名義変更 | 各証券会社 | 遺産分割後速やかに | 上場株式は電子情報で管理されている/どの証券会社の口座で管理されているかをまず確認 |
(渋谷区、新宿区、杉並区を中心とした東京都・周辺地区の相続のサポートは代々木2丁目の相続サポート室まで)